令和8年6月長和町議会第2回定例会町長提案理由

更新日:2026年06月04日

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令和8年6月長和町議会第2回定例会町長提案理由

【はじめに】
皆さん、おはようございます。
本日ここに、令和8年6月長和町議会定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中ご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。
また、日頃から町政運営に対しまして、深いご理解と温かいご協力をいただいておりますことに、心より感謝申し上げます。
さて、今年は例年になく寒暖差の大きい春となりましたが、町内では田植えや農作業も本格化し、緑豊かな美しい季節を迎えております。長門牧場や美ヶ原高原をはじめとする観光地、また「マルメロの駅ながと」と「道の駅和田宿ステーション」の2つの道の駅にも多くの来訪者が訪れ始め、地域に活気が戻りつつあることを大変うれしく感じております。

【社会・経済情勢】
一方で、我が国を取り巻く社会情勢は、依然として先行き不透明な状況が続いております。ロシアによるウクライナ侵攻にはじまり、最近のイラン情勢によるエネルギー供給の不安定化、また円安の進行などにより長引く物価高騰やエネルギー価格の上昇は、住民生活や地域経済に大きな影響を及ぼしており、とりわけ地方においては、人口減少、少子高齢化、人手不足といった構造的課題がより深刻さを増しております。

また、全国各地で頻発する豪雨災害や地震など、自然災害への備えも喫緊の課題であります。加えて、デジタル化の進展、脱炭素社会への対応、地域医療や公共交通の維持など、地方自治体に求められる役割はますます多様化しております。
このような中、国においては地方創生のさらなる推進や、こども・子育て政策の強化、防災・減災対策、地域経済対策などを柱とした施策が進められております。
町といたしましても、国や県と連携しながら、地域の実情に応じたきめ細かな施策を着実に実行していくことが重要であると考えております。

【町の情勢・行政報告】
次に、行政報告として主な取り組みについて申し上げます。
はじめに、令和8年度は既に2か月が経過してございますが、令和8年度予算に基づく各種事業につきましては、おおむね計画どおり進捗しているところでございます。
特に、住民生活支援、地域経済対策、観光振興事業、子育て支援施策などを重点的に進めているところでございます。
当町におきましても、人口減少と高齢化への対応は最重要課題であります。
若い世代の定住促進や移住施策、子育て支援、地域産業の活性化など、将来を見据えた取り組みを継続して進めていかなければなりません。
一方で、コロナ禍以降、地方への関心の高まりを背景に、当町の豊かな自然環境や生活環境に魅力を感じ、移住や二地域居住を希望される方も増えております。
こうした流れを確実に地域活性化へ結び付けるため、空き家対策や移住定住支援、地域コミュニティとの連携強化に取り組んでまいります。
観光振興につきましては、長門牧場、ブランシュたかやまスキー場、美ヶ原高原など、当町の豊かな自然資源を生かした誘客促進に努めております。
四季を通じた滞在型観光を推進するとともに、地域の魅力発信を強化し、交流人口の拡大と地域経済の活性化につなげてまいります。
なお、今年度、地域の観光資源を活用しながら、持続的な地域活性化を図るため「長和町観光振興計画」を策定する予定であり、現在、協議・検討を行っているところでございます。
農業分野におきましては、担い手不足や資材価格高騰など厳しい状況が続いておりますが、関係機関と連携しながら農業経営支援や有害鳥獣対策を進め、地域農業の維持・発展に努めてまいります。
また、昨年度より「長和町環境にやさしい農業推進協議会」を立ち上げ、環境にやさしい農業に資する取り組みを行ってまいりましたが、この度、有機農業実施計画が国より承認されたことを受け、県内で7例目となる「オーガニックビレッジ宣言」を実施する予定でございます。
福祉・医療分野では、高齢者が安心して暮らせる地域づくりを進めるとともに、子育て世帯への支援充実にも力を入れております。地域包括ケア体制の充実や健康づくり事業を推進し、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまちづくりを目指してまいります。
教育分野におきましては、子どもたちが安心して学べる教育環境づくりを進めるとともに、地域の特色を生かした教育活動やICT教育の充実に取り組んでおります。未来を担う子どもたちの健やかな成長を支えることは、町の将来にとって極めて重要であり、引き続き学校、家庭、地域が連携した教育環境の整備を進めてまいります。
防災対策につきましては、近年の自然災害の激甚化を踏まえ、防災体制の強化に取り組んでおります。防災資機材の整備、避難所環境の改善、防災訓練の実施など、住民の生命と財産を守るための取り組みを検討し進めてまいります。
また、道路、橋梁、上下水道など公共インフラの老朽化対策につきましても、計画的な維持管理と更新を進め、安全で安心な生活基盤の確保に努めてまいります。
なお、上下水道料金については、今年度、改定を実施し料金を上げさせていただきますが、将来にわたって安定的かつ持続可能な水道事業を継続していくために、更なる経費削減、また、広域化を見据えた経営形態のあり方について検討してまいるとともに、国、県への要望活動に取り組んでまいります。
移住定住施策につきましては、相談体制の充実や住宅支援制度の活用促進により、一定の成果が見られております。今後も本町の魅力を積極的に発信し、関係人口の拡大と定住促進に努めてまいります。
地域公共交通につきましては、高齢化の進展に伴い重要性が高まっております。今年4月に「ながわごん」において地域連携ICカード【クルル】を導入いたしましたが、「ながわごん」の利用実態を踏まえながら、持続可能な交通体系の確保に向け、関係機関と協議を進めております。
また、デジタル化への対応として、行政手続のオンライン化や業務効率化を推進し、住民サービスの向上に努めております。今後もデジタル技術を活用しながら、利便性の高い行政運営を進めてまいります。

さて、本定例会には、条例改正案、補正予算案をはじめ、各種案件を提出しております。いずれも町政運営に重要な案件でありますので、慎重なるご審議を賜りますようお願い申し上げます。


【議案説明】
それでは、今議会にお諮りさせていただきます議案につきまして、それぞれ概要をご説明申し上げます。

【専決承認案件】
先ず、専決処分いたしました条例でありますが、
承認第2号「専決処分した長和町職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例」の承認につきましては、人事院規則の一部改正に伴い、部分休業の規定を、本年5月1日付けで改正させていただいたものであります。

次に承認第3号「専決処分した長和町税条例の一部を改正する条例」の承認についてでございますが、地方税法等の一部改正に伴い、町税条例の改正が必要なものについて本年3月31日付けで改正させていただいたものであります。

次に承認第4号「専決処分した長和町小規模ケア施設条例の一部を改正する条例」の承認につきましては、「長和町和田小規模ケア施設」が昨年度末において事業を終了することに伴い、長和町小規模ケア施設条例の所要の改正を本年3月31日付けで改正させていただいたものでございます。

次に承認第5号「専決処分した長和町国民健康保険税条例の一部を改正する条例」の承認につきましては、国民健康保険税水準の県統一に向け改正を行うもので、また子ども・子育て支援金制度の創設による改正に伴い、所要の改正を本年3月31日付けで改正させていただいたものであります。

次に専決処分した補正予算の関係でございます。
最初に、承認第6号「専決処分した令和7年度長和町一般会計補正予算(第9号)」の承認についてご説明申し上げます。
歳入では、町税、地方譲与税、地方消費税をはじめとする各交付金、地方交付税、国及び県からの負担金・補助金の確定等に伴う補正、基金繰入金、
諸収入、地方債の補正が主なものとなっております。
歳出につきましては、議会3月定例会でお認めいただきました補正予算の取りまとめ後に変動をきたした国・県の補助事業に係るもの、地方債に関わる事業の補正のほか、各種事務事業の清算に伴う補正が主なものとなっております。専決による補正予算の総額は、歳入歳出それぞれ3,675万8千円の減額となり、補正後の歳入歳出予算の総額は63億7,453万3千円となりました。これにより、令和7年度の財政調整基金の取り崩し額は7,409万1千円減の3億261万7千円となりました。

次に、一般会計と同様に令和8年3月31日付で専決処分させていただきました、承認第7号「専決処分した令和7年度 長和町国民健康保険特別会計(事業勘定)補正予算(第4号)」から、承認第11号「専決処分した令和7年度 長和町観光施設事業特別会計補正予算(第4号)」の各特別会計の補正予算につきましても、一般会計と同様に保険税や保険料、補助金の確定、繰入金の清算に伴う歳入の補正、各種事務事業の清算に伴う歳出の補正が主なものとなっております。

次に、承認第12号「専決処分した令和8年度長和町一般会計補正予算(第1号)」の承認についてご説明いたします。
国の物価高騰対応 子育て応援手当の支給について、令和8年度で支給予定だった令和8年3月以降の申請分について、国から迅速な支給をするようにとの指示があり、議会にお諮りするいとまがなかったため、この4月14日に専決処分をさせていただきました。
専決による補正予算の総額は、歳入歳出それぞれ48万円の増額となり、補正後の歳入歳出予算の総額は60億848万円となっております。


【条例案件】
次に、条例案件でございます。
議案第54号、「長和町介護保険条例の一部を改正する条例について」の制定につきましては、令和7年度の税制改革に伴い住民税における所得区分に変動が生じたことにより、一部、介護保険料の減免の必要があるため、附則を追加する改正をお願いするものでございます。

次に、議案第55号、「長和町家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、国の基準改正に対応し条例を改正するものでございます。


【補正予算案件】
次に、議案第56号「令和8年度 長和町一般会計補正予算(第2号)」につきまして、主な内容についてご説明申し上げます。
まず、総務費の関係では、総務省のふるさとミライカレッジモデル実証事業の採択を受け、千葉県の国立千葉大学や女子美術大学と地域が連携して取り組む「地域課題解決プロジェクト」の費用に488万2千円、
同じく総務費の関係では、8月に執行されます長野県議会議員補欠選挙の必要経費として183万7千円、
農林水産業費の関係では、オーガニックビレッジ創出のための、みどりの食料システム戦略推進交付金として148万1千円の増、
消防費の関係では、地域未来交付金を活用した災害時の炊き出し用移動かまど2台の購入費用として、96万7千円、
などの補正が主なものになります。
なお、これらの合計で、一般会計全体では1,143万8千円の増額補正となり、補正後の予算総額は、60億1,991万8千円となります。

【契約締結案件】
最後に、議案第57号「財産の取得について」でございますが
令和8年度に実施します、長門小、和田小の学習用端末の更新に係る契約締結案件でございます。
こちらも地方自治法及び長和町議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の規定によりまして、議会の議決を求めるものでございます。

私からの説明は以上となりますが、詳細につきましては担当者からご説明申し上げますので、よろしくご審議いただき、ご議決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。

令和8年5月29日

長和町長 羽田 健一郎