令和8年3月 長和町議会第1回定例会 町長提案理由

更新日:2026年03月03日

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令和8年3月 長和町議会第1回定例会 町長提案理由

【はじめに】
皆さん、おはようございます。
暦の上では春を迎え、厳しい寒さの中にも福寿草が顔をのぞかせるなど、ようやく長和の郷にも春の気配が感じられる季節を迎えようとしております。

本日ここに、令和8年長和町議会第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私ともご多忙の折、全員のご出席を賜り開催できますことに、厚く御礼申し上げます。

さて、今年に入りましてインフルエンザが本格的に流行しており、1月下旬から2月に入ってからは上田保健所管内の罹患者が他の地域に比べて非常に多い状況が続いておりまして、町内の両小学校におきましても先週、低学年のクラスで学級閉鎖の措置が取られております。
また、新型コロナウイルス感染症や感染性胃腸炎につきましても患者が一定数生じておりまして、こうした感染症にかからないために自己防衛策を取っていただくことが肝心となりますので、町民の皆様の健康維持を第一に、機会を捉えて対策を呼び掛けてまいりたいと思います。


また、先週21日(土曜日)には上田市鹿教湯温泉付近において、たき火が燃え移り、自宅や山林およそ9000平方メートルを焼く火事が発生しております。

消防署など消火活動に尽力いただきました関係者により、翌日には鎮圧状態となりましたが、乾燥している状況での火の取り扱いは十分気を付けなければならないことを痛感したとともに、この火事で被害を受けられた方に、心よりお見舞いを申し上げる次第であります。

【社会・経済情勢等】
さて、国内外に目を向けますと、世界はまさに激動の中にあると言えます。

長期化するウクライナ情勢やパレスチナ・ガザ地区の紛争に加え、米国におけるトランプ大統領の政策方針や米中対立の深刻化は、国際社会の分断を深めております。

こうした地政学リスクは、エネルギー価格の高騰や供給網の混乱を招き、私たちの日々の生活にも直接的な影響を及ぼしております。


こうした中、国内においては今月2月8日に投開票が行われた第51回衆議院議員総選挙により、高市(たかいち)早苗(さなえ)総理大臣率いる新政権が、力強い経済成長と経済安全保障を掲げて本格的に始動いたしました。


長野3区におきましても新たな民意が示されたところであり、国にはこの難局を乗り越える強力なリーダーシップを期待するところであります。


また、地域経済に目を移せば、物価高騰に伴う実質賃金の維持や、深刻な労働力不足への対応が急務となっておりまして、このような「変化の激しい時代」だからこそ、町政においては、外部環境の荒波から町民の暮らしをしっかりと守り抜く「防波堤」としての役割が強く求められているものと考えております。


このため、昨秋の町長選挙において託された「NAGAWA NEXT VISION 6」のもと、町民の幸せを第一に各種施策に取り組んでまいりますので、議員の皆様におかれましても、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

【承認・条例案件】
それでは、本議会に提案申し上げました議案につきまして、順次説明をいたします。
はじめに、承認第1号「専決処分した令和7年度長和町一般会計補正予算(第7号)の承認について」であります。


本補正予算につきましては、2月8日に投開票が行われました衆議院議員総選挙に係る経費958万9千円について専決処分を行ったもので、財源については国庫支出金を充てております。

次に、議案第4号から第20号までの条例案件をご説明いたします。
議案第4号「長和町長等の町に対する損害賠償責任の一部免責に関する条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、地方自治法施行令の条ずれに伴い該当箇所を正しく改正するものでございます。

次に、議案第5号「長和町行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、地方公共団体情報システムの標準化に伴いまして、情報の管理に関する事務について追記をする改正となります。

次に、議案第6号「長和町ケーブルテレビ施設条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、CSデジタルパックプランを廃止し、情報館の名称が情報センターとなっていた記述を正しく修正するものでございます。

次に、議案第7号「長和町消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、国の政令が改正されたことを受けて改正を行うものです。

次に、議案第8号「長和町ふるさと納税基金条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、寄付金額から返礼品などの諸経費を差し引いた額を基金に積み立てることに条文を改正するものです。


次に、議案第9号「長和町営ブランシュたかやまスキー場条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、別表3の表に、新たにドッグランの料金を追加する改正となります。

次に、議案第10号「長和町和田宿滞在型交流施設条例」の制定につきましては、和田宿滞在型交流施設「羽田野」の設置及び管理について、新たに条例で定めるものとなります。

次に、議案第11号「長和町給水条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、一カ月の料金の額を引き上げることと、ただし書きの文言を追加する改正をするものでございます。

次に、議案第12号「長和町公共下水道条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、使用料の額を引き上げる改正をするものでございます。

次に、議案第13号「長和町印鑑の登録及び証明に関する条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、スマートフォンを利用してコンビニ等で各種証明書などの交付手続きができることになったことから、関係条文を追記する改正となります。


次に、議案第14号「長和町廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、ごみ処理手数料を改定するものとなります。

次に、議案第15号「長和町福祉企業センター条例を廃止する条例」の制定につきましては、この3月末日を持って企業センターの運営を終了することから、条例の廃止をするものとなります。

次に、議案第16号「長和町福祉企業センター事務費徴収条例を廃止する条例」の制定につきましても、企業センターの運営を終了することから、条例の廃止をするものとなります。

次に、議案第17号「長和町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の利用者負担額等に関する条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、4月から新たな通園制度を実施するにあたり、事業を利用した際の利用料について定める改正となります。

次に、議案第18号「長和町特定乳児等通園支援事業の運営に関する基準を定める条例」の制定につきましては、乳児等通園支援事業がこの4月より新たな給付事業として実施されることに伴い、必要な条例を定めるものとなります。

次に、議案第19号「長和町乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、内閣府令の施行に伴い、必要な条文の改正を行うものとなります。

最後に、議案第20号「長和町資料館条例の一部を改正する条例」の制定につきましては、資料館「羽田野」を産業建設課の所管に用途変更するため、条文から「羽田野」の文言を削除するものとなります。

【予算編成】
続きまして、議案第29号、「令和8年度長和町一般会計予算について」説明させていただきます。
最初に令和8年度予算編成にあたっての基本方針について述べさせていただきます。
当町の財政は、人件費、扶助費、公債費、少子高齢化に伴う社会保障施策関係経費の増大、負担金や繰出金の増加により、公共施設、道路・橋りょう等の既存施設の長寿命化や適正な維持管理の財源不足、財政硬直化に拍車がかかっている状況であり、当初予算においても多額の財政調整基金を取り崩して財源不足を補うという状況が続いています。


このような町がおかれている厳しい財政状況を考慮した上で、令和8年度予算編成につきましては、


・自然災害に対応するための体制強化
・地域共生社会の実現を目指した医療・福祉体制の充実強化
・子育てしやすいまちづくりのための取り組み


を重点事項とし、ひとつひとつの事業を精査しながら、必要な事業を絞り込み、持続可能な財政運営を目指した予算としました。
また、私の公約であります「Nagawa Next Vision6..」に掲げた各項目を推進し、共に支えあう、笑顔に満ちた、あたたかく、しあわせなまちづくりを目指した予算編成としたところでございます。

以上、令和8年度予算編成につきましては、今まで述べさせていただいたことを基本方針として予算編成を行ったところであります。

【令和8年度予算の概要】
さて、令和8年度当初予算につきましては、一般会計が60億800万円、和田財産区特別会計を除く、6つの特別会計の合計が20億6,410万円で、一般会計と6つの特別会計の総額は80億7,210万円となっております。


一般会計につきましては、前年度と比較して7,000万円、率にして 1.2%の減、特別会計6会計につきましては、1億1,900万円、率にして5.5%の減となっております。


一般会計、特別会計の総額では、前年度と比較して1億8,900万円、率にして2.3%の減となっております。


主な事業としましては、脱炭素関連では、住宅用太陽光発電システム設置補助金、住宅用蓄電池システム設置補助金を引き続き計上したほか、デジタル社会への対応関連では、基幹システムの標準化対応を進めるほか、小学校におけるタブレット端末の入れ替え、防災関連では、国土強靭化地域計画等の改定、個別避難計画の策定、防災備蓄品の充実などを行います。


そのほか、依田窪医療福祉事務組合への負担金、上田地域広域連合への負担金、各特別会計への繰出金をはじめとしたこれまでの継続事業に関連する予算、これまで運営してきた福祉企業センターに代わる生活困窮者の福祉就労支援の委託に関する予算、ブランシュたかやまスキー場の施設整備、クネノ内橋及び立岩下の橋の橋梁保全工事や道路修繕工事などを計上しました。

【特別会計】
次に、議案第30号「令和8年度長和町国民健康保険特別会計(事業勘定)予算」から、議案第36号「令和8年度長和町和田財産区特別会計予算」について説明をさせていただきます。
最初に、国民健康保険特別会計ですが、当初予算額は、前年度と比較して5,200万円減額の、8億700万円といたしました。保険給付費等交付金(普通交付金)の減額が主な要因となっております。
次に、国民健康保険歯科診療所事業特別会計につきましては、前年度と同額の、1,000万円の予算額とさせていただきました。(和田歯科診療所の運営経費となります。)

次に、後期高齢者医療特別会計につきましては、予算額は1億2,350万円であり、前年度比で1,280万円増額となりました。

これは、後期高齢者医療広域連合納付金の増額が主な要因となっております。

次に、介護保険特別会計につきましては、前年度より7900万円減額の10億2300万円の予算額とさせていただきました。

これは施設等介護サービス給付費及び介護給付費準備基金積立金の減額が主な要因となっております。

次に、同和地区住宅新築資金等貸付特別会計につきましては、前年度より 20万円増額の760万円の予算額とさせていただきました。

次に、観光施設事業特別会計につきましては、前年度より 100万円減額の9,300万円とさせていただきました。
マスタープランに基づき、引き続き学者村はじめ各別荘地の適切な管理運営に努めてまいります。
最後に、和田財産区特別会計につきましては、前年度より500万円減額の400万円とさせていただきました。

歳入では繰越金、歳出では予備費の減が主な要因となっています。

【企業会計:上水道事業・公共下水道事業予算】
次に、議案第37号 令和8年度長和町上水道事業会計予算及び議案第38号 令和8年度長和町公共下水道事業及び排水処理施設事業会計予算の企業会計について、説明をさせていただきます。
上水道事業会計予算につきましては、これまで通り適切な水の供給に努めるとともに、アセットマネジメントの結果に基づき、老朽化している施設等に対する修繕など計画的に進めて参ります。
令和7年度に実施した、滝ノ沢水道整備事業実施設計に基づき、令和8年度より改良工事を実施していく予定でございます。
公共下水道事業関係予算につきましては、令和6年度に策定したストックマネジメント実施計画に基づき、計画的かつ効率の良い施設修繕及び維持管理業務に努めてまいります。
令和8年度以降は長和町上下水道耐震化計画に基づいた施設の耐震化と併せて順次改修工事を進めてまいります。
経営の独立採算を目指した、健全化を研究・検討し今後の取り組み方針を定めて参りたいと考えております。


以上、一般会計・特別会計、企業会計それぞれの令和8年度予算の概要となりますが、後ほど、それぞれの担当課長から予算概要及び主要事業について説明をいたしますので、よろしくお願いいたします。

令和8年度は、私の6期目の任期の最初の年度となります。
町民の皆様の「更なるしあわせの実現」に向け、各種事業の推進を一層進めてまいる所存ですので、議会の皆様、また、町民の皆様方のご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

【補正予算】
続いて、令和7年度補正予算関係について説明させていただきます。
最初に、議案第21号「令和7年度長和町一般会計補正予算(第8号)」について説明させていただきます。
今回の補正予算につきましては、歳入歳出とも、各種事務事業の実績及び実績見込みに関する補正が主なものとなっています。
これらの補正以外の主な事項としましては、まず、地方交付税の関係ですが、普通交付税の再算定に伴い、普通交付税が追加交付されることになったため、普通交付税を増額する補正予算を計上させていただきました。

普通交付税の総額は29億850万4千円となります。


追加交付された普通交付税のうち、臨時財政対策債の償還費分を減債基金に積み立てることとなっていますので、この関係の補正予算も計上させていただきました。
普通交付税の増額及び歳出予算の減額に伴いまして、財政調整基金の繰入金も減額となっております。


また、総務費では、番号制度導入に伴うシステム改修等委託料として、戸籍附票システム等のシステム改修の予算を、商工費では、やすらぎの湯の源泉ポンプ工事の増額補正を、土木費では、道路メンテナンス事業の事業費不足分をそれぞれ計上しました。

【特別会計】
次に、議案第22号「長和町国民健康保険特別会計(事業勘定)補正予算(第3号)」から、議案第26号「和田財産区特別会計補正予算(第2号)」までの特別会計補正予算について説明させていただきます。
特別会計の補正予算につきましても、一般会計の補正予算と同様に、事業の実績及び実績見込みに伴う補正予算が主なものでございます。
これら以外の補正予算としましては、国民健康保健特別会計におきまして、県負担金である特別調整交付金に係る補正予算、これに伴う直営診療施設運営分繰出金に係る補正予算を計上させていただきました。
また、介護保険特別会計の補正予算につきましては、地域支援事業等の事業実績見込みに伴い53万円の減額補正予算を計上させていただきました。
和田財産区の特別会計につきましては、中部電力の水沢高圧線の移設による財産区所有地の賃料を計上し、森林整備事業の精算に伴う事業費の減額を行いました。

次に、企業会計の関係となります議案第27号「長和町上水道事業会計補正予算(第3号)」及び議案第28号「長和町公共下水道事業及び排水処理施設事業会計補正予算(第3号)」について説明させていただきます。
最初に、議案第27号「長和町上水道事業会計補正予算(第3号)」につきましては、収益的収支及び資本的収支に係る予算の組み換えが主な内容でございます。
次に、議案第28号「長和町公共下水道事業及び排水処理施設事業会計補正予算(第3号)」につきましては、国庫補助事業の事業完了見込みに伴う収入支出の減額が主なものでございます。

補正予算関係につきましても、後ほど、担当課長より詳細について説明しますので、よろしくお願いいたします。
【指定管理者の指定】
続きまして、議案第39号から議案第50号の指定管理者の指定についてでありますが、各議案にあります施設において、施設の指定管理期間が、この3月31日をもって満了となるため、現行の事業者を引き続き指定管理者に指定するため、議会へ上程をしてお諮りをするものでございます。

【計画の変更】
続きまして、議案第51号「長和町過疎地域持続的発展計画について(令和8年度~令和12年度)」説明を申し上げます。
先般、議会全員協議会におきましてご協議をいただきました案件でございますが、ご案内のように過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法に基づき令和3年に策定をした現行の計画が令和7年度末で計画期間が満了することから、令和8年度から令和12年度までの5年間を計画期間とする計画(案)を作成し、パブリックコメントによる住民の皆様からの意見募集並びに県への事前協議、正式協議を経まして同意をいただきましたことから、今回この計画を議会へ上程をしてお諮りをするものでございます。

【ふるさと基金権利放棄】
続きまして、議案第52号「上田地域広域連合ふるさと基金に係る権利の一部を放棄することについて」でありますが、これは、例年と同様に、令和8年度に実施する地域医療対策事業に、上田地域広域連合のふるさと基金を取り崩して充当するものであります。

【人権擁護委員の推薦】
最後に、「人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについて」でありますが、委員の任期満了につき、新たに 丸山陽一氏を 人権擁護委員に推薦いたしたく議会の意見を求めるものでございます。

以上、本定例会に提案させていただきました案件について、概要を説明させていただきました。


詳細につきましては、ご審議の際、それぞれの担当者より説明を申し上げますので、原案を御承認賜りますようお願いを申し上げまして、提案 理由の説明といたします。

令和8年2月26日
長和町長 羽田 健一郎